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京都で和菓子作り体験!【甘春堂】で楽しく職人気分

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四季の美しさが的確に表現されている和菓子。中でも上生菓子(じょうなまがし)の華やかな細工に幸せをおぼえ、シンプルな濃淡のグラデーションには深い味わいを感じます。

私は上生菓子を見るのが大好きなのですが、趣のある和菓子屋さんにふらりと立ち寄ってみたいと思うものの、なかなか敷居が高いです。

そう思っていた時、和菓子作り体験というものがあることを知りました。今まで、上生菓子を自分の手で作ろうとも、また、作ることができるとも考えたことがなかったので、このような体験ができると知ってやってみたいと思いました。

しかし、私は手先がものすごく不器用です。自信がないため何度も迷いましたが、体験ができるお店を何件か調べて、京都の甘春堂(かんしゅんどう)さんのホームページにあった、『自分でもできるかな』という人でも大丈夫!というような文面に勇気づけられ、参加してみることにしました。

ほぼ全員が初心者!子供の姿も

和菓子作り体験への参加は、材料の都合上2~3日前までに予約が必要です。当日でも空きがあれば参加できるようです。

私は、お店のホームページから申込みをしましたが、電話やFAXでも予約ができます。2名以上からの受付ですが、空きがある場合は1人でも参加可能のようです。私が参加した日は全員が2名以上で、家族連れや10人ほどのグループの方もいらっしゃいました。

会場は2か所から選べます。東山・清水寺会場嵐山・嵯峨野会場です。私が参加したのは東山・清水寺会場なのですが、別室には外国からの団体客がいらしてました。修学旅行生も訪れるようです。

町屋作りのとても素敵なお店で、まず初めに、受付とお会計を1階で済ませます。

それから荷物を置く場所を案内され、貸して下さるエプロンを着用します。貴重品袋も用意して下さるので、貴重品を持って2階へ移動します。参加者が家から持参するものは特にありません。1階には職人の方の作業場もあるので、移動するまでに時間がある場合は、職人技を目の前で見学することもできます。

作業場である2階はとても広いです。

まずは念入りに手を洗い、お店の方が消毒液もかけて下さいます。作業台にはあらかじめ材料が用意されており、席は自由です。しかし、参加者は全員詰めて座るので、隣の席が他人である場合もあって最初は緊張しますが、作業を進めていくうちにだんだんと打ち解けてきます。

私が参加した回は、全員で20名ほどいましたが、和菓子作りを体験したことがあるという方は1名でした。ほぼ全員が初めてということになります。女性の割合が多いですが、男性も数名いらっしゃいました。私の隣は小学生の低学年の子供で、ほかにも小学生が数名参加していました。

なお、他のお客様への配慮から5歳児未満の参加は不可となっているようです。また、子供でも同じ材料を使うため、子供料金という設定はありません。一律料金です。

作る和菓子は4種類

季節によって作るお菓子は変わるのですが、基本的には上生菓子が3種類干菓子が1種類です。

各自の作業台の前に、当日に作るお菓子の説明が書かれた紙が置いてあり、最初に説明して下さいます。講師である職人の方は1人です。

1つ目:干菓子(ひがし)

ここで作る干菓子は、「生砂糖(きざと)」いう薄い薄い砂糖菓子で、用意された生地を薄く伸ばして型抜きをします。

私は4月に参加したため、この時は桜の型です。生地を伸ばす分だけ量は作れますが、伸ばすだけなのになかなか力加減が難しいです。桜をイメージした配色なので、白とピンクの綺麗なグラデーションになるようにと、型抜きをするのにも気をつかいます。2~3枚型抜きし、それを持ち帰って乾燥させれば堅い干菓子になります。型を抜いたあとの残った生地は、その場で食べても大丈夫です。柔らかくておいしいです。

なお、衛生上の理由から、作業中のカメラ撮影は禁止となっています。私も含めて、皆さんその作業工程を写真に収めたい気持ちでいっぱいというところが見え隠れしています。講師の方に、「あとでいくらでも撮って」と何度も言われました。

2つ目:上生菓子「ういろ」

いよいよ上生菓子(じょうなまがし)です。まずは、「ういろ」という外郎(ういろう)生地のお菓子です。

この日は『水温む(みずぬくむ)』という名前で、水面に桜の花びらが一枚落ちて、波紋が広がる様子をイメージしたものです。このような「動」を感じる一つの情景を切り取って、それをお菓子に表現するところに、日本人の美意識を強く感じます。春が来た様子がうかがえるネーミングも素敵です。

生地はあらかじめ用意されていて、白い生地に、緑色の生地を重ねて軽く手で伸ばし、中に餡子を包みます。表面を見ると、白い生地の下から一部分だけ緑色のグラデーションになっているのですが、和菓子のグラデーションはこのように作るのか!ということが分かって感動します。なんて奥ゆかしい…!!

ういろう生地は手にべたべたと付きやすいため、「ミズキリ」という大豆からできた油を塗ると作りやすいと教えて下さいました。順番にミズキリが回ってくるので、各自で手に取り作業をします。

仕上げに波紋の模様として、渦巻状の金属製の型を軽く押さえて付け、用意された桜の花びらを一枚乗せて出来上がりです。

3つ目:上生菓子「練り切り」

次に、「練り切り(ねりきり)」です。上生菓子の定番で、この日は『宴』という名前の桜の花をイメージしたものです。

用意されたピンクと白の生地を3層に重ねて、手で伸ばして餡子を包みます。ういろと一緒なのですが、初心者には餡子を包む作業がとても難しいです。講師の方が、まず前に立って説明してくれて、そのあとに順番に席をまわって手元の作業を近くで見せてくれます。

さらに難しいのは、細工をする工程です。

初めて目にする専用の道具を使います。講師の方の説明ではとても簡単そうに見えるのですが、力加減が難しく、そちらに気を取られると今度は見た目のバランスが悪くなったりもします。

細工の作業中は、参加者から「難しい難しい」との声があちこちで聞こえ、ワイワイとした空気になってきます。他人である隣の人の手元を見たり、教えてもらったりと打ち解けた雰囲気です。

私の隣にいた小学生がとても上手で、自分の不器用さに少し落ち込んだりもしました。子供にとっては粘土細工のような感覚なのか、どのお子さんも思い切りが良く、とても手慣れているように見えました。むしろ大人の方がぎこちない感じです。

練りきりの生地は、手が乾燥すると手にくっついてうまく作業ができません。初心者のため時間がかかるので、すぐに手が乾燥してしまいます。手元にあるフキンで何度も手を湿らせて作業します。

この練り切りを作る作業は難しいのですが、職人気分をひときわ味わえる作業でもあります。難しいけれど、とにかく本当に楽しいです。

4つ目:上生菓子「きんとん」

最後は、「きんとん」です。このお菓子は、とても簡単に作れるのに、華やかで凝っているように見えます。

この日のお菓子は『うららか』という名前で、ピンクと緑の羊羹生地を重ねて、籐(とう)のザルで裏ごしします。すると、2色がグラデーションになったそぼろ上のものになります。それを用意された粒あんの餡玉に、お箸でくっつけていくだけです。

多少コツはいりますが、それほど神経質にならなくてもそれなりにうまくできます。きんとん作りもとても楽しかったです。

一つはその場でお抹茶とともに

最後に作った「きんとん」を、その場でお抹茶とともに頂きます。他のお菓子を食べてもいいのですが、きんとんは周りのそぼろ状の餡が崩れやすいため、持ち帰りにくいです。お抹茶が苦手な方は、煎茶に変更することもできるようです。

お菓子のお味がもともと良いのは確かですが、自分で作ったという感動がプラスアルファされて本当においしいです。

きんとんの『うららか』と桜の干菓子

残りのお菓子は持ち帰るのですが、持ち帰り用の容器がちゃんと用意されています。和菓子専用の容器なので、自分の作品がまるで売り物のようにグレードアップして見えるのも嬉しいところです。

ういろの『水温む』と練り切りの『宴』

和菓子体験に要した時間は、1時間15分でした。

全てが終了し、1階の店舗へ降りるのですが、ほとんどの人が売り物の和菓子を見ています。

1時間15分というわずかな体験時間ではありましたが、それだけでもショーケースに並ぶ和菓子の見方が変わっています。プロの職人が作った和菓子のなんと美しいこと!その技術のすごさをより実感します。

家に持ち帰った和菓子を食べた時に、カットして断面を見てみると、中に包んだ餡子のバランスが悪いことに気づきました。お店で買ってきた場合には気にも留めなかったことです。ちゃんと真ん中にキレイに餡子が収まっているかどうか。この点でも職人さんとの差が歴然とします。

楽しかったので嵯峨野店にも

とても楽しかったので、私は3か月後の7月にも体験に行ってきました。今度は、嵐山・嵯峨野店です。

素敵な町屋作りで、1階が店舗、2階が体験のお部屋という造りは同じですが、こちらのお店の方がやや狭いです。しかし、作業場が窓辺に面していたので、明るく感じました。

夏のお菓子には、ういろがなく練り切りが2つで、うち一つは「茶巾絞り」のものでした。

一度経験した甲斐があって、練りきりの細工は前回よりもマシな仕上がりとなりました。きんとんは紫陽花をイメージしたもので、透明の寒天を雨のしずくに見立てたところが、涼しさも感じられてとても美しいなと思いました。

知れば知るほど魅力的な和菓子の世界。

小学校低学年でも特に難しい作業ではありませんし、かと言って大人には簡単すぎるということもありません。楽しくて、多くのことを学んだ和菓子作り体験で、何度でも参加したいと思いました。

甘春堂【店舗情報】

東山・清水寺会場(甘春堂・東店)

  • 住所:京都市東山区川端正面東入る茶屋町511-1(豊国神社前)
  • TEL:075-561-1318
  • FAX:075-634-6058
  • 営業時間:9:00~18:00
  • 休み:1月1日
  • 和菓子作り体験:毎日4回開催(1/2、1/3は3回開催)
  • 駐車場:豊国神社内にあり

嵐山・嵯峨野会場

  • 住所:京都市右京区嵯峨釈迦堂大門町1-1(清涼寺前)
  • TEL:075-861-5488
  • FAX:075-384-1860
  • 営業時間:9:00~18:00
  • 休み:1月1日~1月4日
  • 和菓子作り体験:毎日4回開催
  • 駐車場:清涼寺内に1台分あり

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