「こうそカフェ85」では、染井の水(そめいのみず)を使った酵素ドリンクを提供して下さいます。
こうそカフェさんの記事はこちらです。
染井の水は、京都三名水と言われるものの一つで、梨木神社(なしのきじんじゃ)の境内にあります。私は、バスで行ったのですが、「府立医大病院前」というバス停で下車し、歩いてすぐでした。公式情報では、バス停より徒歩約3分とあります。
湧き続ける唯一の井戸「染井の水」
梨木神社は、京都御所の東隣にある神社です。
お祀りされているのは、明治維新に尽力した三条実萬(さんじょうさねつむ)公と、三条実美(さんじょうさねとみ)公です。
染井の水は、神社の手水舎にある井戸からいただけます。

甘くまろやかな味で、茶の湯にも適す水として知られているそうで、京都三名水「醒ヶ井(さめがい)、県井(あがたい)、染井(そめい)」の中で、現存する唯一の名水であるそうです。

私が訪れた日も、次から次へと汲みに来られる方がいて、皆さん2リットルのペットボトルを何本も持参していらっしゃいました。5リットルまで100円、一滴の御神水も無駄にすることのないように心がけて下さいとの文字が見えます。
京都三名水とは
染井の水が、京都三名水の一つであると知ると、他の二つの水が気になるところです。少し調べてみました。
佐女牛井(さめがい)
「醒ケ井」とも書きます。
平安時代から知られた名水で、もとは源氏の六条堀川邸の井戸であったそうです。千利休などの名だたる茶人にも愛用され、天下一の名水として有名になったものの、第二次世界大戦後の堀川通拡張のために埋められたそうです。今では、元の井戸があった付近に石標が立っているだけで、現存はしていないようです。
また、この元祖の井戸ではなく、水脈が同じかどうかは分かりませんが、この付近にある老舗京菓子屋の「亀屋良長」では、社屋を新築した時に、かつて使っていたもののしばらく枯れていた井戸を掘り直し、「醒ケ井」と名付けてお菓子作りに使用しているそうです。
亀屋良長さんのホームページによると、この湧き水を分けてもらうこともできるようです。
県井(あがたい)
京都御所の西側にありますが、ずいぶんと昔に枯れてしまったようです。
江戸時代に、この辺りが五摂家の一つである一条家の屋敷の敷地になり、井戸を修復して復活させ、その水は明治天皇の皇后、昭憲皇太后の産湯にも使われたそうです。
その後にまた井戸が枯れ、現在は、かつての井戸の近くを掘り直したところ水が湧き、災害時の非常用の水として利用できるようにはなったそうです。非常用の水のため、水を飲むことはできません。
こうしてみると、やはり染井の水はとても貴重なもので、そのお水で酵素ドリンクを頂けるということはとてもありがたいのだなと感じます。
梨木神社【神社情報】
- 住所:京都市上京区寺町通広小路上ル
- TEL:075-211-0885
- アクセス:【バス】「府立医大病院前」下車、徒歩約3分。【電車】京都市営地下鉄烏丸線「丸太町駅」1番出口より徒歩約20分、「今出川駅」3番出口より徒歩約20分。京阪電車「神宮丸太町駅」1番出口より徒歩約15分、「出町柳駅」2番出口より徒歩約15分
- 駐車場:月極駐車場あり(参拝以外は駐車不可)。水汲みでは使用できません。