テレビでも取り上げられた、珍しい『箱庭スイーツ』があるお店、「Mamezo&Cafe」(マメゾウアンドカフェ)。
大阪・神戸で展開する豆が主役の「豆カフェ」で、こちらでは豆づくしのお料理がいただけます。今回は、大丸神戸店の9階にお伺いしました。外観から和が感じられる素敵なお店で、店内も和風でとても落ち着きます。
豆腐、湯葉、豆乳を使ったメニューがたくさんあって、丹波の黒豆ご飯をいただけるランチもとても美味しいのですが、こちらのソフトクリームがまた絶品なのです。
余談ですが、私は、店頭にある『箱庭スイーツセット』の掲示物を枯山水のポスターだと思っていて、どこが食べられる部分なのか分からず、何度も見てしまいました。こちらは14時以降のメニューで、「一日限定20名様」と書かれています。

美味しさの秘密は「うしさん」にあり
絶品のソフトクリームは、『森林ノ牛乳 あじわいソフト』というメニューです。
ソフトクリームは、食事とセットにすると単品で注文することができるのですが、カフェのみ利用の場合は、わらび餅とドリンクがセットになったメニューになります。
写真は、カフェ利用時のセットで、ソフトクリームのトッピングとして「抹茶・黒蜜・きな粉」が付いてきます。
こちらのソフトクリームは、『何も加えていないのにキャラメルのような味がします』とメニュー表に書かれているのですが、まさにその通りの味わいです。食べるとキャラメルのような風味が広がります。
濃厚な牛乳の味わいであるのに、後味はスッキリさっぱりとしていて、本当においしいです。私の母は「懐かしい味」と喜んでいて、どうやら美味しかった昔のソフトクリームと同じ味がするようです。
この美味しさの秘密は「うしさん(牛)」にあるようで、メニュー表には『森林ノ牛乳、ちょっと他にはない、3つのおはなし』と題してその秘密が書かれていました。
お店のホームページでも見ることができるのですが、その秘密は…
- うしさんは24時間365日自由に放牧。えさは草木の葉っぱを好きなだけ。
- 牛乳は、低温殺菌の(60℃・30分)のノンホモジナイズです。
- うしさんは、牛舎には搾乳のとき以外は帰ってきません。好きなところで寝ています。そして、自然交配・自然分娩です。
《引用元:Mamezo&cafeホームページ》
ということだそうです。やはり、ストレスなく育つと、牛乳の味が全然違うのですね。
ソフトクリームに使われている『森林ノ牛乳』というのは、栃木県の那須にある「森林ノ牧場(しんりんのぼくじょう)」のジャージー牛乳です。
放牧なので、牛たちが食べた草の成分がそのまま牛乳になるため、季節ごとに特有の風味があるようです。春は、牛乳の色が黄味がかり、香りも良く甘みが強かったり、夏はさらっとしていて、秋は濃厚感が強く、冬は濃厚で白い牛乳になるそうです。
《参考森林ノ牧場HP》
考えてみれば、これが「自然の牛乳」なのですが、今はこうした牛乳は貴重な存在ですね。
こうして美味しい牛乳から作られたソフトクリームを、マメゾウさんでは3種類のトッピングで頂くことができます。そのままで美味しいので、トッピングを忘れてついつい食べてしまうのですが、私は、意外にもきな粉が合うなと思いました。
マメゾウさんは『豆カフェ』なので、豆が生かされたスイーツがたくさんあるのも嬉しいです。
豆乳プリンをはじめ、きな粉を付けて食べる抹茶のロールケーキや、豆乳から作られた生クリームにわらび餅を付けて食べる『わらびもちふぉんでゅ』など、珍しいメニューもありました。
単品で頼んだ紅茶にも、わらび餅が添えられていてとても嬉しかったです。
きっかけは、”土曜日”のプレミアムフライデー
私が最初にマメゾウさんを知ったのは、偶然通りかかった時に見つけたプレミアムフライデーの限定メニューでした。その日は土曜日だったので関係ないと思っていたら、金土日のお得なメニューと書かれていて、偶然にもプレミアムフライデーの恩恵を受けることができました。
メニューの『生湯葉あんかけ膳』は15食限定とありました。生湯葉あんかけ丼、冷奴、お惣菜3種、お味噌汁、そして珈琲(紅茶)がセットで、税込1000円。これはとてもお得でした。
嬉しかったのは、丹波の黒豆を使った『丹波の黒豆玄米ご飯』です。丹波篠山の農家から直送された黒豆を使用しているそうです。とても美味しかったです。
マメゾウさんは食材にたくさんのこだわりがあるお店で、丹波の食材を中心に使用しているのだそうです。
豆腐や豆乳類をはじめ、お米も使用しているものが明確にメニュー表に書かれていました。ご飯には、発芽玄米も含まれているようで、これはとても嬉しいです。豆乳は有機豆乳が使われているようです。
メニューは和風に限らず、豆腐ハンバーグやお肉を使った洋風のものもありました。
また、コーヒーにもこだわりがあるようです。
大正12年に創業したダイヤモンド珈琲さんのオリジナルブレンドを、『備前焼金彩』のカップでいただけるそうです。備前焼の模様というのは、人間の意図で作れるものではありません。窯の中の置く場所などに左右されて縞模様が入るのですが、その中に金色や銀色が表れるものが『金彩』や『銀彩』と呼ばれます。
我が家も備前焼の湯飲みを使っているのですが、使えば使うほど金や銀の箇所がピカピカになってきます。光の加減によって、焼いた青魚の皮のような虹色の光沢にもなります。備前焼は茶色いのですが、使われる土が鉄分を多く含んでいるためで、この鉄分には保温、保冷、浄化作用があり、水を備前焼に注ぐとやわらかく美味しくなると昔から言われているそうです。
ちなみに、紅茶は備前焼のカップではありませんでした。コーヒーのみのようですね。
店内は、女性一人の方も多く、ベビーカーも入店できるので、幅広い層で利用できそうです。デパートのレストラン街と言えば、食事を目当てに訪れることが多いかと思いますが、マメゾウさんには14時以降から頂けるスイーツもあって、カフェ利用にもおすすめです。
偶然にもとても素敵なお店に出会えて、意外な場所で素材のとても良い美味しいソフトクリームを頂くことができて、幸せなひとときとなりました。
Mamezo&Cafe 大丸神戸店【店舗情報】
- 住所:兵庫県神戸市中央区明石町40 大丸神戸店9F
- TEL:078-331-7760
- 営業時間:11:00~21:00(L.O.20:30)
- 定休日:大丸神戸店に準ずる