大阪・上本町でオーガニックのランチをいただけるお店「HULL(ハル)」。
滋賀県と大阪の本町にも店舗があり、上本町には2016年にオープンしたようです。
ネット検索で偶然見つけたお店なのですが、こちらの「コースランチ」の前菜がとても魅力的で興味を持ちました。
公式情報が『食べログ』ということで、そちらによりますと、「コースランチは売り切れ次第終了いたします」「ゆったりとお過ごしいただきたいので、ぜひご予約をお願いいたします」とあったので、予約してうかがいました。
場所は、夕陽丘中学校のすぐ近くです。
私は、近鉄上本町駅の方向から歩いて行きましたが、10分ほどで着きました。
中学校という分かりやすい目印があるものの、お店自体は、営業しているのかどうかとても分かりにくい感じです。
お店の前にはお花がたくさんあって、販売もされているので、園芸ショップのようにも見えますが、よく見るとカフェの看板も出ていました。
店内に入ると、すぐ目の前が物販コーナーになっています。
グリーンの植物もたくさん置いてあって、ナチュラルな優しい雰囲気です。カフェはその奥にあります。
私たちは、土曜日の12時30分頃にうかがいまして、先客は2名だけでしたが、一人二人と増えて行きました。女性1人でいらしている方が多く、一人でも気軽に入れるお店だなと感じました。
心ときめく前菜プレート
ランチメニューには単品もありますが、コースランチを召し上がっている方がほとんどでした。
コースランチは税込1500円で、お料理の内容は店頭の看板にも書かれていました。

前菜の盛り合せ、選べるメイン料理、そして、デザートと飲み物がセットになっています。
この日のメイン料理は、パスタが2種類、カレーライスが1種類でした。
私たちは、前菜の盛り合せを楽しみにしていたので、コースランチを注文しました。
グリルされた季節の野菜には、お塩がパラパラと振られているのですが、素材そのものの甘みが感じられてとても美味しかったです。特に、さつまいもはまるでスイートポテトのような食感と甘さでした。

ワンプレートの前菜には、スープとミニスムージーも乗っていて、この日は「里芋と生姜のポタージュスープ」と「人参とオレンジのスムージー」でした。
里芋と生姜のポタージュスープ
人参とオレンジのスムージー
スープは、里芋の甘さに生姜がよく効いていました。スムージーも優しい自然の甘さで、どちらもホッと落ち着くような美味しさでした。
心もお腹も、前菜だけでも十分に満たされるほどでした。
グルテンフリーが嬉しい米粉パスタ
メインのお料理は3種類から選べます。
この日は、パスタが2種類とカレーライスが1種類だったので、私たちはパスタとカレーを1種類ずつ頂きました。
こちらは「舞茸と白才のクリームソースパスタ」で、パスタはグルテンフリーの米粉麺なので、白い色味です。

モチモチとした食感の麺は、生パスタに少し近い感じで、クリームソースとよく合っていました。クリームソースの詳細を聞き忘れてしまったのですが、とても優しいお味で、舞茸の風味と相まって、本当に美味しかったです。
世間ではグルテンフリーがブームになっていますし、小麦粉を控えている方にはとても魅力的なメニューだなと思いました。小麦粉のパスタがお好きな方にとっては、あっさりしすぎていて少し物足りないと感じるかもしれません…。
私は、外食店ではご飯を選択することが多く、最近のパスタの事情には疎いのですが、外食で米粉のパスタを食べられるのは嬉しいなと思いました。
そして、こちらは「大根と厚揚げのカレーライス」です。

厚揚げは分かりますが、大根がカレーの具材に使われているのは珍しいなと思いました。
すごく和風な感じなのですが、たくさんのスパイスが効いたサラッとしたタイプのカレーととても合っていて驚きました。これはちょっと癖になる感じです。
ご飯も雑穀入りで、とても美味しかったです。
私たちは、パスタもカレーもシェアして食べたのですが、スタッフの方があらかじめ取り分け用のお皿を持って来て下さり、お心遣いがとてもありがたかったです。
また、メイン料理はプラス200円で大盛りにもできるようです。
尚、単品メニューは、こちらのメイン料理からの選択で、ミニサラダが付いて850円とありました。
スイーツとドリンクも贅沢に
スイーツとドリンクは、それぞれ2種類から選択できます。
この日のスイーツは、「りんごのガトー・インビジブル」と「クレームブリュレ」でした。
りんごのガトー・インビジブル
クレームブリュレ
「ガトー・インビジブル」というのは聞きなれないお菓子だったので、調べてみると、パリでの人気を経て、2017年に日本に上陸したばかりという新しいスイーツだそうです。
フランス語で「見えないケーキ」という意味合いで、果物や野菜のスライスを、少量の生地に混ぜ合わせて焼くことで、具材と生地が一体化して「見えなくなる」というのがネーミングの由来のようです。
スライスを薄くすればするほど、断面はミルクレープのような層になるようなので、『萌え断』が流行っている日本では受け入れられやすい気がしました。
リンゴとリンゴの間を繋ぐ生地はプリンのような食感で、やわらかくて美味しかったです。
こちらのケーキには、アクセントでスパイスと塩が少し振られているのですが、甘さのあとにしょっぱさが口に広がって面白いなと思いました。
ドリンクは、コーヒーとレモネードから選択できまして、レモネードを頂きました。
レモネードを飲むのは久しぶりでしたが、寒い日だったので身体が温まって美味しかったです。
私は紅茶派なのですが、紅茶の有無を聞いてみますと、この日はセットの選択肢には入っていないとのことだったので、日によってドリンクは変わるようでした。
スイーツはどちらもとても美味しく、量も十分ありましたので、1500円でここまでいただけるのはとてもお得だと感じました。お腹もいっぱいになりました。
公式情報が掲載されている『食べログ』によりますと、季節や仕入れ状況によってメニューの変更はあるものの、20種類以上のお野菜がとれるように、バランスを考えて作られているそうです。
また、コースランチがいただけるのは、11:30~14:00までとありました。
ランチ食材が買える物販コーナーも
物販コーナーでは、お野菜をはじめ、ランチで頂いた食材を買うことができます。
私は、米粉のパスタと、グリル野菜とケーキにも振られていたお塩を購入しました。
お塩は、山口県の『百姓の塩』(百姓庵)というものでした。こちらのお塩は、お菓子にも合うとも言われるようで、ケーキに振られていたのも納得できました。
百姓庵のホームページを見てみますと、とても貴重なお塩のようです。驚いたのは、春夏秋冬の塩があるという点です。「海にも海の四季がある」とのことで、季節によって塩の味が違うと書かれていました。
《参考百姓庵のホームページ》
HULL上本町店は不定休のようですが、2018年からは営業日が水曜と土日だけになる予定だと、帰りのレジで教えて下さいました。
女性が好みそうな雰囲気のお店なのですが、一人でカウンター席を利用されている年輩の男性もいらっしゃいました。この方は常連客と思われるのですが、どうやら食事制限があるようで、コースランチのデザートを無しで注文されていました。
デザートの有無で価格設定が異なるのかは不明ですが、食事制限のある方でも利用できるという点でも、とても良いお店だなと思いました。
貴重なお塩と共にいただく有機栽培のお野菜はとても美味しく、大満足のランチでした。
HULL(ハル)【店舗情報】
- 住所: 大阪市天王寺区小宮町5-9
- TEL: 050-5593-5566、06-6774-0809
- 営業時間:11:00~19:00(L.O.18:00)、ランチは11:30~
- 定休日:不定休
- アクセス:四天王寺前夕陽ケ丘駅・JR桃谷駅・上本町駅より徒歩10分、谷町九丁目駅より徒歩15分
- ホームページ:http://www.hullkitchen.com/、食べログ